政治家のホームページに何を載せるべきか|必要な7ページと、公選法で気をつける3点

「ホームページを作りたいけれど、何を載せればいいのか分からない」

出馬を決めた方からよく聞く話です。業者に相談しても「まずは構成案を」と返され、その構成案を考えるのがそもそも難しい、というところで止まってしまいます。

結論から言うと、必要なページは7つです。それ以上は要りません。この記事では、その7つに何を書くのか、そして公職選挙法で気をつける点を整理します。

目次

必要なのはこの7つです

ページ 役割
ご挨拶 なぜ出るのか。訪問者が最初に読む
プロフィール 顔と名前と人柄
経歴 何をしてきた人か
政策 何をしたいのか
活動報告 動いていることの証明
ボランティア募集 手伝いたい人の受け皿
お問い合わせ 連絡先(法律上も必要)

多くのサイトは、このうち活動報告とボランティア募集が抜けています。 そしてこの2つが、いちばん結果に効きます。理由は後で書きます。

それぞれ、何を書くのか

ご挨拶

トップページの上のほうに置きます。なぜ立候補するのかを、自分の言葉で書くところです。

長さは400〜600字で十分です。長い挨拶文は読まれません。書くのは3つだけで、この地域で何を見てきたか、何が変わってほしいか、そのために何をするか。 この順番です。

いちばんやりがちな失敗は、いきなり政策を並べてしまうことです。政策は別ページにあります。ここで読み手が知りたいのは、この人はどういう動機で立っているのかです。

プロフィール

顔写真と、基本的な情報を載せます。

写真は、必ずプロに撮ってもらってください。 ホームページで最も見られるのは顔写真です。スマホで撮った写真と、きちんと撮った写真では、受ける印象がまったく違います。ここを節約する意味はありません。

写真は最低でも3種類あると使い回せます。正面のバストアップ(ポスターにも使えるもの)、街を歩いている横位置の写真、人と話している場面。 1回の撮影でまとめて押さえてしまうのが効率的です。

文章に載せるのは、生年・出身・在住年数・家族構成・趣味あたりです。在住年数は意外に見られます。 「この土地の人か」を有権者は気にします。

経歴

学歴と職歴を並べるだけの場所ではありません。その経歴が、いまやろうとしていることにどう繋がるのかを1行添えてください。

2008年〜2019年 ○○株式会社(物流部門)
└ 現場の人手不足を10年見てきたことが、いまの関心の出発点です

こうするだけで、経歴が読み物になります。年表だけだと誰も読みません。

政策

3〜5個に絞ってください。 10個並べると、1つも記憶に残りません。

各政策は、見出し(短く)+現状の説明+やることの3ブロックで書きます。長さは1つあたり300〜500字。

数字が入ると強くなります。「待機児童を減らします」より「市内の待機児童は○人です。○年で解消します」のほうが、はるかに信用されます。

活動報告

ここが差の出るところです。 詳しくは次の章で書きます。

ボランティア募集

多くのサイトにありません。 そして、あると本当に人が来ます。

手伝いたいと思った人が、どこから声をかければいいか分からないまま帰ってしまうのは、非常にもったいない話です。

書くべきことは4つです。どんな作業があるか(ポスター貼り、電話がけ、事務所番、SNS)、どのくらいの時間か、初めてでも大丈夫か、どう申し込むか。

「お手伝いいただける方を募集しています」だけでは、人は動きません。「土曜の午前2時間だけでも助かります」まで書いてください。頼み方の具体性が、そのまま応募数になります。

お問い合わせ

フォームと、可能であれば電話番号を置きます。

これは法律上の要件でもあります。 選挙運動でウェブサイトを使う場合、連絡先の表示が義務づけられています(この後の章で説明します)。

いちばん大事なのは「自分で更新できるか」

7つのページのうち、活動報告だけは性質が違います。 他の6つは一度作れば当分そのままですが、活動報告は動き続けます。

そしてここに、政治家のサイトが死ぬ最大の原因があります。

業者に作ってもらったサイトの「最新情報」が、2年前で止まっている。 よくある光景です。更新するたびに業者へ連絡し、費用が発生し、数日待つ。この手間があると、人は更新しなくなります。

だから活動報告は、CMS(自分で書き換えられる仕組み)で作るべきです。WordPressのようなもので、パソコンからでもスマホからでも、写真を選んで文章を打てば公開できる状態にしておきます。

更新が止まったサイトは、「この人は動いていない」という証明になってしまいます。何もないほうがまだましだった、という状態です。

頻度は週1回で十分です。視察に行った、会合に出た、相談を受けた。写真1枚と200字あればページになります。選挙が近づいてから慌てて書き始めても、遡って作ることはできません。

公選法で気をつける3点

1. 連絡先の表示義務があります

選挙運動でウェブサイトを使う場合、電子メールアドレスなどの連絡先を表示しなければなりません。 メールアドレスに限らず、返信フォームやSNSのアカウントなど、直接連絡が取れるものであれば差し支えありません。

お問い合わせページを作れば自然に満たせますが、知らずに落としている陣営があります。 サイトを公開する前に確認してください。

2. 告示前に投票を頼むことはできません

サイトは告示前から公開して構いません。というより、告示前から公開しておくべきです。告示日に作り始めても、検索で見つけてもらえるようになるまで時間がかかります。

ただし告示前は政治活動であって選挙運動ではないため、「○○に投票してください」と書けません。政策や活動報告を載せるのは自由です。

この線引きは告示前と告示後で何が変わる?にまとめています。

3. 投票日当日は更新できません

投票日は選挙運動期間に含まれないため、当日に更新したり新しく書き込んだりすることはできません。

ただし、選挙運動期間中に載せた内容をそのまま掲載し続けるのは問題ありません。 慌てて消す必要はありません。新しく足すのがだめ、と覚えてください。

補足:2027年3月から、AIを使った場合の表示が必要になります

2027年3月1日施行の改正で、AIで生成・加工した画像や音声、動画には、その旨の表示が義務づけられます。

サイトに載せる写真をAIで補正した、挨拶文をAIに書かせた、といった場面が今後増えます。どこまでが表示対象になるかは、総務省の運用指針を待っている状況です。改正の全体像は2027年3月から選挙のネット運用が変わるにまとめました。

LP1枚で足りるのか

「7ページも要らない、1枚でいいのでは」という相談もよくあります。

最初はそれで構いません。 縦に長い1枚のページ(LP形式)に、挨拶・プロフィール・経歴・政策を順番に並べ、活動報告だけをCMSで別に持つ。 この形が、費用対効果としてはいちばん良いと考えています。

ページを7つに分けると、それぞれが薄くなりがちです。1枚に流れとして並べたほうが、上から読んで人物像が伝わります。

分けたほうがいいのは、サイトが育ってきてからです。政策ごとにページを作り、それぞれ検索から人が来るようになる、という段階は後で来ます。

いつ作るか

告示の半年前を目安にしてください。

理由は3つあります。検索で見つけてもらえるようになるまで時間がかかること。活動報告の記事が最低でも20本ほど溜まっていないと「動いている感じ」が出ないこと。そして選挙が近づくほど、本人に時間がなくなること。

写真撮影、原稿、政策の整理。どれも本人の時間が要ります。告示1か月前は、いちばん時間がない時期です。

無所属で戦う場合、ホームページの重みはさらに増します。理由は政党の公認は取るべきかをご覧ください。

ホームページが「受け皿」として効く理由は、ドブ板選挙と空中戦で説明しています。

よくある質問

Q. SNSがあれば、ホームページは要りませんか?

役割が違います。 SNSは流れていく場所で、ホームページは残る場所です。名前で検索した人が最初に見るのはホームページですし、政策を落ち着いて読める場所はSNSにはありません。片方だけでは足りません。

Q. 選挙用と普段用で、サイトを分けるべきですか?

分けないほうがいいと考えています。 分けると更新も検索評価も分散します。同じサイトの中で、告示後に投票依頼の文言を足す形で足ります。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

制作会社によって幅がありますが、LP形式であれば数十万円が一つの目安です。えらぶカーでは198,000円〜でお受けしています。写真撮影やポスターデザインもまとめてご相談いただけます。

Q. 政党の公認をもらっている場合、党のサイトがあれば足りますか?

党のページには個人の活動報告が載りません。有権者が知りたいのは「この人が何をしてきたか」です。個人のサイトは別に持つべきだと考えます。

Q. 更新が続けられるか自信がありません。

週1回、写真1枚と200字から始めてください。長い文章は要りません。それでも難しければ、月2回でも構いません。止まってしまうより、間隔が空いてでも続いているほうが、はるかに良い状態です。


サイト制作・SNS支援のご相談を承っています

えらぶカーは、東京・大森で選挙カー・街宣車のレンタルと販売を行っていますが、政治家の方向けのWeb制作・SNS支援も単体でお受けしています。

制作から運用のご相談まで、山西が直接担当します。外注に丸投げはしません。

サービス 料金(税別)
Web制作(LP形式) 198,000円〜
撮影(カメラマン同行) 40,000円 / 日
動画の編集 20,000円 / 本
撮影+編集5本(最小構成) 140,000円〜
ポスターデザイン 40,000円 / 枚
SNSコンサルティング(1日訪問) 40,000円

議会や国会での撮影代行も承っています。交通費は実費精算です。詳しくは政治家・候補者のSNS運用支援料金ページをご覧ください。

2027年春は統一地方選挙です。 サイトは告示の半年前から動かしたいので、日程が見えた段階でご相談ください。「まだ出馬を決めていない」という段階でも構いません。

お電話でもフォームでも承ります。ご連絡先はこのページのいちばん下にあります。

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次