駅立ちで何を話せばいいのか|朝は「いってらっしゃい」だけでいい理由

「駅に立つことにしました。で、何を話せばいいんでしょうか。

出馬を決めた方から、よくいただくご相談です。

先に結論をお伝えします。

朝の駅立ちは、挨拶だけでいいです。

「おはようございます」「いってらっしゃい」。これだけで足ります。

政策を延々と演説しても、朝の駅で聞いている人はいません。 通勤中の方は電車の時間を気にしています。立ち止まりません。

目次

朝の駅立ちと、夕方の駅立ちは別物です

同じ「駅立ち」でも、朝と夕方では目的が違います。 ここを分けて考えると、話す内容が決まります。

朝の駅立ち 夕方の駅立ち
目的 顔と名前を覚えてもらう 話を聞いてもらう
相手の状態 急いでいる 帰宅中で、少し余裕がある
話す内容 挨拶だけ 挨拶+短い一言
チラシ 受け取ってもらいにくい 受け取ってもらいやすい
時間帯の目安 7:00〜9:00 17:00〜19:00

朝は「見せる時間」、夕方は「話す時間」とお考えください。

朝に「聞いてもらおう」としてはいけない理由

朝の駅立ちは、演説ではありません。掲示に近いものです。

有権者が何で候補者を知るのか、調査があります。統一地方選挙の投票者を対象にした明るい選挙推進協会の調査では、ポスターが48.4%、街頭演説が30.9%、連呼が26.2%という順でした。

いちばん効いているのは、ポスターです。 つまり「その場にいる」こと自体が届いています。

朝の駅立ちは、動くポスターだと考えるとしっくりきます。

そして効き目は回数で決まります。 1回立っても誰も覚えません。同じ駅に、同じ時間に、何十回と立つ。「いつもいる人」になって、はじめて名前が入ります。

だからこそ、朝に長く話す必要がありません。 明日も明後日も立つからです。

では、何を話すのか

朝(7:00〜9:00)

これだけで構いません。

  • 「おはようございます」
  • 「◯◯◯◯です」(名前)
  • 「いってらっしゃい」

目を合わせて、お辞儀をする。 声を張る必要もありません。

やってしまいがちなのが、時間があるからと政策を話し始めることです。 朝の駅前で政策を最後まで聞く人は、ほぼいません。聞かれていない話を続けると、うるさい人になります。

夕方(17:00〜19:00)

夕方は、挨拶に一言を足せます。

  • 「お疲れさまです」「お帰りなさい」
  • 名前
  • 一言だけ、具体的な話

大事なのは「一言だけ」です。 1回の駅立ちで話すテーマは1つに絞ってください。

そして、自分の主張より「聞いた話」のほうが届きます。

届きにくい 届きやすい
「子育て支援を充実させます」 「この駅の階段、ベビーカーで上がれないという声をいただきました」
「安心安全のまちづくりを」 「◯丁目の街灯が切れたままだと伺いました」
「行政改革を進めます」 「窓口が平日しか開いていない、というご相談をいただきました」

左は誰が言っても同じです。右は、その人が地域を回っていないと言えません。

地域の声をどう集めるかはドブ板選挙と空中戦にまとめました。

やってはいけないこと

やりがちなこと なぜだめか
政策を最後まで話す 朝は誰も聞いていません
名前の連呼だけ うるさいだけで、印象が悪くなります
通行の妨げになる位置に立つ 苦情の原因になります。改札の正面は避けてください
チラシを追いかけて渡す 受け取らない人を追わないでください
音量を上げる 駅周辺は住宅や店舗が近接しています
途中でやめる 回数が効き目を決めます。続かないなら頻度を落としてでも続けてください

立つ場所は「駅の敷地」ではありません

駅前広場や改札前は、鉄道会社や自治体が管理している場所です。 無断での演説やビラ配布を断られることがあります。

基本は公道(歩道)です。 通行の妨げにならない位置を選んでください。迷う場合は、事前に駅か自治体に確認しておくと安心です。

告示後は、朝8時前に演説できません

ここは見落とされがちです。

選挙運動期間中の街頭演説には、時間の制限があります。

内容
街頭演説ができる時間 午前8時〜午後8時(公選法164条の6)
必要なもの 選挙管理委員会が交付する標旗(同164条の5)
連呼行為 同じく午前8時〜午後8時(同140条の2)

つまり、告示後の朝7時の駅立ちでは、演説も連呼もできません。

できるのは、立って、挨拶することだけです。皮肉なことに、この記事の結論と同じ形になります。

一方、告示前の政治活動には、この時間制限がありません。 早朝でも話せます。

駅立ちの本番は、告示前です。 選挙が始まってからでは、できることが減ります。選挙運動期間の駅立ちは、それまで積み上げたものの確認だとお考えください。

※ 8時前にたすきや標旗といった選挙運動用の装備を使うと、選挙運動と判断される可能性があります。判断に迷う場合は、必ず管轄の選挙管理委員会にご確認ください。

持っていくもの

話す内容が決まったら、次は装備です。

もの 使い方
両面ポスター ポリ板などに貼って、前後から見えるように置きます
のぼり旗(2連) 演説会の告知物として作ります。名義に注意が必要です
マイク・スピーカー 駅の規模に合わせます。 小さい駅なら腰に付ける小型で十分です
チラシ 夕方のほうが受け取ってもらえます

装備は「誰の名義で作るか」で扱いが変わります。 のぼり旗や立て看板には規制がありますので、当選しやすい王道の戦い方の装備の章を必ずご覧ください。

よくある質問

Q. 毎日立つべきですか?

続けられる頻度で構いません。 週2回を1年続けるほうが、毎日立って1か月でやめるより効きます。同じ駅・同じ時間・同じ場所が基本です。

Q. 雨の日はどうしますか?

立ってください。 雨の日に立っている人は目立ちます。傘をさして、無理のない範囲で。

Q. 一人で立つのと、スタッフがいるのと、どちらがいいですか?

朝は一人でも構いません。 チラシを配るなら、もう一人いると回ります。ただし人数が増えるほど「圧」が出ます。 駅前は多くて2〜3人までに収めてください。

Q. 駅立ちだけで当選できますか?

できません。 駅立ちは接触できる人数に限りがあります。ポスティング、地域回り、ポスター、選挙カー。組み合わせて量を作るものです。当選しやすい王道の戦い方に全体像をまとめました。

Q. 話す内容は毎回変えたほうがいいですか?

朝は変えなくて構いません。 夕方の一言だけ、その週に聞いた話に差し替えてください。

Q. 名前を言うタイミングは?

挨拶のあとに一度で十分です。何度も繰り返すと連呼になります。


選挙カー・看板・ポスターのご相談を承っています

えらぶカーは、東京・大森を拠点に、選挙カー・街宣車のレンタルと販売、ポスターや看板の製作を行っています。全国対応です。

山西が直接担当します。 所属や党派に関わらず、同じ条件でお受けしています。

駅立ちで使う両面ポスターやのぼり旗も、あわせてご相談いただけます。 「何を作ればいいか分からない」という段階で構いません。

2027年春は統一地方選挙です。 駅立ちは、告示前の積み上げがすべてです。準備は早いほうが効きます。

担当:山西 重亘
TEL:080-5457-1641
受付時間:平日 10:00〜18:00

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