街宣車と選挙カーは何が違う?2026年1月に変わった規格と、台数が足りない現実

「街宣車を借りたい」というご相談をいただきます。

ただ、街宣車と選挙カーは、同じものではありません。 使える時期も、守るルールも違います。

そして2026年1月1日、選挙カーに使える車の規格が変わりました。 2027年春の統一地方選挙は、この新しいルールで行われる最初の統一地方選になります。

目次

街宣車と選挙カーの違い

街宣車 選挙カー
正式には 政治活動用の宣伝車 選挙運動用自動車
走れる時期 告示前の政治活動期間 告示日〜投票日の前日だけ
何をする 政策や活動を訴える 投票を依頼する
台数 制限は別枠 候補者1人につき1台
車の規格 公選法上の規格制限なし 規格あり(下記)
公費 対象外 対象(車両・燃料・運転手)

同じ車を、時期によって呼び分けているという面もあります。告示前は街宣車として走り、告示後は選挙運動用自動車として届け出る。実務ではよくある形です。

ただし、告示後に使うなら規格を満たしている必要があります。 ここが今回の改正のポイントです。

【2026年1月施行】選挙カーの規格が変わりました

令和7年法律第19号により、公職選挙法141条が改正されました。施行は2026年1月1日、施行日以後に公示・告示される選挙から適用されます。

変わったのは、選挙運動用自動車の規格制限の簡素化です。

内容
これまで 選挙の種類ごとに規格がばらばらだった
これから すべての選挙で「乗車定員10人以下・車両総重量3.5トン未満」に統一

基準は2つだけになりました。

  • 乗車定員が10人以下
  • 車両総重量が3.5トン未満

どちらも車検証に書いてあります。 迷ったら車検証を見てください。

ハイエースは使えるのか

グレードによります。

ハイエースのバン・ワゴンは、多くのグレードが乗車定員10人以下・車両総重量3.5トン未満に収まります。一方、定員が10人を超えるグレード(14人乗りのコミューターなど)は、この基準を満たしません。

軽バンは、当然ながら問題なく使えます。

ご自身の車を使う場合も、まず車検証で乗車定員と車両総重量を確認してください。 判断に迷ったら選挙管理委員会にご相談ください。

ポスターの規格も変わりました

同じ改正で、選挙運動用ポスターの規格も統一されています。

内容
新しい規格 長さ42cm・幅40cm以内(すべての選挙で統一)
個人演説会告知用ポスター 廃止(告知の記載の有無を問わず同じ規格に)

ポスターのデザインを作り直す必要があるかもしれません。 手元のデータが旧規格のままになっていないか、確認してください。

※これは選挙運動用ポスター(掲示場に貼るもの)の話です。 告示前に街で見かける政治活動用の2連ポスターとは別の枠組みですので、混同しないようご注意ください。そちらの仕組みは選挙でもないのに、なぜ街に政治家のポスターが貼ってあるのかにまとめています。

細かい運用は、必ず管轄の選挙管理委員会にご確認ください。

街宣車と軽バン、どちらを選ぶか

規格を満たすなら、あとは実務の向き不向きです。

街宣車(ハイエース級) 軽バン
看板の大きさ 大きく見せられる 法定サイズは同じ(縦273cm×横73cm以内)
音響 大きなスピーカーを積める 積載に限りがある
狭い道 入りにくい 入りやすい
駐車・保管 場所を選ぶ どこでも停めやすい
乗れる人数 多い 車両定員4名が実質の上限
台数の確保 難しい 比較的しやすい

看板の法定サイズは、車の大きさに関係なく同じです。 縦273cm×横73cm以内。ここは街宣車でも軽バンでも変わりません。内訳は選挙カーの看板はいくらかかる?にまとめました。

市区町村の選挙なら、軽バンで足ります

市議選・町村議選の規模では、軽バンで不足を感じることはほとんどありません。

理由は単純で、回るのが住宅街だからです。狭い道に入れること、住宅の前で停められること。そのほうが効きます。

街宣車が効くのは、広いエリアを回る県議選・首長選や、幹線道路沿いで見せたい場面です。

街宣車は、そもそも台数がありません

正直にお伝えします。

街宣車は、レンタル業者の保有台数そのものが少ないです。 軽バンのように何台も抱えられる車ではないためです。

えらぶカーも、街宣車(トヨタ ハイエース)は1台のみです。 そして現在、長期でご利用いただいている最中です。

これが街宣車の現実です。「使いたい」と思ったときに空いているとは限りません。2027年の統一地方選挙のように全国で需要が重なる時期は、なおさらです。

街宣車で戦うと決めているなら、押さえるしかありません。 空きの状況はその都度お問い合わせください。

料金

内容 料金
選挙期間の車両(平時・単独選挙) 公費+198,000円〜(税別)
選挙期間の車両(2027年統一地方選挙) 450,000円〜(税別・公費は別途)
同上・月額プランご利用中の方 350,000円(税別・公費は別途)
政治活動・月額プラン 70,000円 / 月〜(税別)
看板(デザイン40,000円+4面印刷80,000円) 120,000円(税別)
看板セット(買い切り・税込) 327,800円
看板・音響フルセット(買い切り・税込) 438,000円

普段から政治活動用に借りている方は、統一地方選挙の車両が350,000円になります。 総額の計算は街宣車は選挙前から借りるべきかにまとめました。

街宣車の料金は、車種と時期によって変わります。 お見積りをお出ししますので、ご相談ください。詳しい内訳は選挙カーのレンタル費用はいくら?をご覧ください。

よくある質問

Q. 街宣車は告示前から使えますか?

使えます。 告示前は政治活動として走らせます。ただし投票を依頼すると事前運動になります。 政策や活動を訴えるまでにとどめてください。

Q. 告示前と告示後で、同じ車を使えますか?

使えます。 ただし告示後は選挙運動用自動車として届け出て、規格(乗車定員10人以下・車両総重量3.5トン未満)を満たしている必要があります。表示板(標章)の掲示も必要です。詳しくは選挙カーの標章(表示板)とは?をご覧ください。

Q. 自分の車を街宣車にできますか?

できます。 看板と音響を取り付ける形です。ただし設備外積載許可など警察への届け出が必要になる場合があります。詳しくは自家用車を選挙カーへ選挙カーに警察への届け出は必要?をご覧ください。

Q. 街宣車のほうが票は取れますか?

車の大きさと票は、直接は結びつきません。 地方選挙で有権者に届いているのは、ポスター48.4%・街頭演説30.9%・連呼26.2%という順です(明るい選挙推進協会の統一地方選調査)。大事なのは、どこを何回走るかです。詳しくはドブ板選挙と空中戦をご覧ください。

Q. 音量の制限はありますか?

公職選挙法に数値の規定はありません。 ただし時間の制限(午前8時〜午後8時)があり、自治体の条例や近隣への配慮も必要です。選挙カーは何時から何時まで?にまとめました。


車種のご相談を承っています

えらぶカーは、東京・大森を拠点に、選挙カー・街宣車のレンタルと販売を行っています。全国対応です。

山西が直接担当します。 所属や党派に関わらず、同じ条件でお受けしています。

「街宣車と軽バン、どちらがいいか」からご相談ください。 選挙の種類と回るエリアを教えていただければ、向いているほうをお伝えします。軽バンで足りる選挙に、街宣車をおすすめすることはありません。

2027年春は統一地方選挙です。 台数に限りがありますので、事前予約のページもあわせてご覧ください。

担当:山西 重亘
TEL:080-5457-1641
受付時間:平日 10:00〜18:00

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次