選挙カーの看板を発注しようとすると、素材を聞かれます。
ユポ紙、ターポリン、アルミ複合板。名前だけ並べられても、何が違うのか分かりません。値段も見た目も、そして「次の選挙でも使えるか」も変わります。
この記事では、3つの素材の違いと、どう選べばいいのかを整理します。
先に結論
| ユポ紙 | ターポリン | アルミ複合板 | |
|---|---|---|---|
| 何か | 合成紙 | 布にPVCを塗ったシート | 樹脂をアルミで挟んだ板 |
| 重さ | いちばん軽い | 軽い | 重い |
| 耐水 | 濡れても強度が落ちない | 完全防水 | 完全防水 |
| 保管 | 丸めて保管 | 折りたためる | 場所を取る |
| 繰り返し使う | 1回想定 | 可能 | 可能 |
| 印刷の見た目 | 鮮やか | 良好 | 良好 |
| 費用 | 安い | 中 | 高い |
えらぶカーは3つとも扱っています。標準はユポ紙です。 理由は後で書きます。
ユポ紙
「紙」という名前ですが、原料は樹脂です。
ポリプロピレンと無機充填材を、引き伸ばして作ります。内部に微細な空孔ができる構造で、プラスチックの丈夫さと、紙の扱いやすさを両立させたものです。
投票用紙に使われている素材、と言えば伝わりやすいかもしれません。あの折っても開く紙が、ユポです。
選挙カー看板に向いている理由
濡れても強度が落ちません。 普通の紙は水を吸うとふやけて破れますが、ユポは水を吸いません。選挙は雨でも走りますので、ここは外せない条件です。
軽いことも大きな利点です。 同じ厚さのコート紙のおよそ3分の2の重さしかありません。車体に取り付けるものですから、軽さはそのまま扱いやすさになります。
印刷が鮮やかに出ます。 看板は遠くから見られるものなので、色の出方は重要です。屋外のポスターやPOPに使われている素材でもあります。
弱いところ
一般の紙より単価は高くなります。 ただし選挙カーの看板は大きさが限られていますので、総額での差は大きくありません。
「何年も使う」用途には向きません。 日当たりの強い場所に貼りっぱなしにすれば、色は褪せていきます。選挙1回分と考えて作る素材です。
えらぶカーがユポ紙を標準にしているのは、ここが理由です。 選挙カーの看板は、その選挙が終われば役目を終えます。次の選挙は4年後で、そのときには肩書きも写真も変わっている可能性が高い。4年後まで持たせる必要のないものに、そのぶんのコストを乗せる意味がないと考えています。
ターポリン
ポリエステルなどの繊維に、PVC(ポリ塩化ビニール)をコーティングしたシートです。
工事現場の仮囲いシート、店頭の大型広告幕。街で見かける大きな布の看板は、たいていこれです。
向いているところ
完全防水で、風にも紫外線にも強い素材です。 屋外に長期間さらす前提で作られています。
折りたたんで保管できます。 丸めるより小さくなりますので、倉庫に置いておきやすい。
繰り返し使うことを考えるなら、こちらです。 毎年のように街宣で使う、複数回の選挙で使い回す、といった前提があるなら、ターポリンのほうが持ちます。
取り付けは、ハトメ(金属のリング)を通してロープや結束バンドで固定します。工具が要らないので、着け外しは簡単です。取り付けの詳細は選挙カーの看板の取り付け方をご覧ください。
弱いところ
ユポ紙より高くなります。 素材そのものの単価も、加工の手間も上です。
布なので、たわみます。 ぴんと張れていないと、走行中に波打ちます。見た目を気にするなら、フレームへの張り方に注意が必要です。
折り目が残ります。 畳んで保管すると、次に広げたときに線が入っていることがあります。
アルミ複合板(アルポリ)
樹脂の板を、薄いアルミで両面から挟んだ板材です。
向いているところ
見た目はいちばんきれいです。 完全な平面が出ますので、たわみも折り目もありません。街頭演説で立てる看板や、事務所の看板にも使われます。
丈夫で、長く使えます。
弱いところ
重いです。 軽自動車の車体に4面つけることを考えると、この重量差は無視できません。
折りたためません。 選挙が終わった後、大きな板を保管する場所が要ります。
費用がいちばんかかります。
どう選ぶか
判断は3つで足ります。
1. 1回で終わりか、次も使うか。
その選挙限りならユポ紙。毎年の街宣で使い回すならターポリン。
2. 保管場所があるか。
事務所や自宅に大きなものを置けないなら、アルミ複合板は選ばないほうが無難です。
3. 何に取り付けるか。
軽自動車に4面つけるなら、軽さが効きます。 大型の街宣車で、しっかりしたフレームがあるなら、選択肢は広がります。
迷ったらユポ紙で構いません。 選挙カーの看板は、その選挙のためのものです。次の選挙のときには、載せたい内容が変わっています。
費用の目安
えらぶカーでは、デザイン40,000円+4面の印刷80,000円=合計120,000円(税別・ユポ紙)でお受けしています。
内訳や法定サイズについては、選挙カーの看板はいくらかかる?にまとめました。
ターポリンとアルミ複合板も承っています。 素材が変わると印刷代と加工代が変わりますので、別途お見積りをお出しします。「どれがいいか分からない」という段階でご相談いただいて構いません。 使い方を伺って、こちらからご提案します。
よくある質問
Q. 素材によって、法律上の扱いは変わりますか?
変わりません。 選挙運動用自動車に取り付ける看板の規格は縦273cm×横73cm以内で、素材の指定はありません。枚数の制限もありません。
Q. 雨の日に走っても大丈夫ですか?
3つとも問題ありません。 ユポ紙も水を吸わない素材です。ただし取り付けが甘いと、風でめくれます。 素材より固定の問題です。
Q. 前回の看板を使い回せますか?
ターポリンやアルミ複合板であれば、物理的には可能です。ただし年号・肩書き・写真が入っていれば作り直しになります。現職と新人では書ける肩書きが違いますので、そのまま使えるケースは意外に少ないのが実情です。
Q. 自分で印刷会社に頼んでもいいですか?
構いません。ただしデザインデータをこちらで用意する必要があります。 IllustratorでCMYK、アウトライン化して入稿、という作業ができるかどうかが分かれ目です。
Q. 途中で1面だけ作り直せますか?
できます。破れたり、内容を変えたい面だけの対応も承ります。ただし選挙期間中は印刷所も混みますので、余裕を持ってご相談ください。
看板の製作を承っています
えらぶカーは、東京・大森を拠点に、選挙カー・街宣車のレンタルと販売を行っています。
| 内容 | 料金(税別) |
|---|---|
| 看板デザイン | 40,000円 |
| 4面の印刷(ユポ紙) | 80,000円 |
| ポスターデザイン | 40,000円 / 枚 |
| 選挙期間プラン(車両) | 公費+198,000円〜(時期により変動) |
| 看板セット(買い切り・税込) | 327,800円 |
| 看板・音響フルセット(買い切り・税込) | 438,000円 |
山西が直接担当します。外注に丸投げはしません。
看板だけのご依頼も承っています。 素材はユポ紙・ターポリン・アルミ複合板からお選びいただけます。
ポスターとまとめてご依頼いただくと、書体・色・写真を揃えられます。 別々の業者に頼むと、同じ人に見えないことがあります。
2027年春は統一地方選挙です。 印刷は全国で重なりますので、日程が見えた段階でご相談ください。「まだ出馬を決めていない」という段階でも構いません。
お電話でもフォームでも承ります。ご連絡先はこのページのいちばん下にあります。
2027年4月は統一地方選挙です。 全国で同時に需要が重なるため、車両の確保がいちばん難しい時期になります。えらぶカーでは事前予約を受け付けています。