「選挙カーを借りたいけど、費用が心配…」
選挙活動にはさまざまな費用がかかりますが、実は選挙カーのレンタル費用の多くは公費(税金)で賄われる仕組みがあることをご存知でしょうか。
この仕組みを「選挙運動費用の公費負担制度」と呼びます。うまく活用すれば、選挙カーにかかる自己負担を大幅に抑えることができます。この記事では、制度の仕組みから手続きの流れまで、わかりやすく解説します。
⚠️ この記事について
公費負担の金額・上限・対象範囲は選挙の種類・自治体・年度によって異なり、随時改定されます。記事内の金額はあくまで参考値です。正確な情報は必ず各選挙管理委員会にご確認ください。
公費負担制度とは?
公費負担制度とは、公職選挙法に基づき、選挙運動にかかる一部の費用を国や地方公共団体が負担する制度です。
重要な点として、公費は「候補者が立て替えてから返還を受ける」のではなく、上限額の範囲内で選挙管理委員会からレンタル業者等へ直接支払われる仕組みです。 候補者は上限を超えた差額(自己負担分)のみを業者に支払えばよいため、資金繰りの負担が大幅に軽減されます。
この制度の目的は、資金力の差が選挙結果に直結しないようにするためです。誰もが一定の条件のもとで公平に選挙活動を行えるよう、選挙に必要な最低限の費用を公費で補う仕組みです。
公費負担の対象となる費用
選挙カーに関して公費負担の対象となる主な費用は以下の通りです。
① 選挙カーのレンタル料(車両費)
選挙期間中の選挙カー(自動車)のレンタル費用が対象です。1日あたりの上限額が定められており、その範囲内で公費が支払われます。
② 燃料費
選挙カーの燃料代(ガソリン・軽油など)も公費負担の対象です。1日あたりの上限額が定められており、**実費がそのまま戻るのではなく「上限内の定額補助」**となります。領収書の保管と所定の計算方法に従った申請が必要です。
③ 運転手の費用
選挙カーの運転手を雇用した場合の費用も、一定の上限内で公費負担の対象となります。ただし、雇用契約の形態(業者委託か個人か)や日額上限など細かい条件が決まっており、すべてが自動的に対象になるわけではありません。詳細は選挙管理委員会にご確認ください。
上限額の目安
公費負担の上限額は選挙の種類によって異なります。以下は参考値です(金額は変更されることがあるため、必ず選挙管理委員会でご確認ください)。
車両レンタル料の上限(1日あたり・参考値)
えらぶカーのような車両のみのレンタル(借入れ契約)の場合、公費負担の上限は選挙の種類に関わらず一律・日額約15,800円が基本です。
| 選挙の種類 | 車両借入れ契約の上限(1日・参考値) |
|---|---|
| 衆議院・参議院選挙 | 約15,800円 |
| 都道府県知事・議会議員選挙 | 約15,800円 |
| 市区長・市区議会議員選挙 | 約15,800円 |
| 町村長・町村議会議員選挙 | 約15,800円(※2020年法改正により導入) |
ℹ️ 町村長・町村議会議員選挙については、2020年(令和2年)の公職選挙法改正により、国政・都道府県・市区選挙と同様に公費負担制度が導入されました。ただし自治体の条例整備状況により実施状況が異なる場合があります。必ず出馬予定の選管にご確認ください。
⚠️ 「日額64,500円」について
ネット上で見かける「64,500円」という数字は、タクシー会社等と「車両+運転手+燃料」をすべて込みで契約する**ハイヤー(運行契約)**の上限です。えらぶカーのような車両レンタルの上限とは別制度です。混同しないようご注意ください。
燃料費の上限(1日あたり・参考値)
| 選挙の種類 | 燃料費上限(1日) |
|---|---|
| 衆議院・参議院選挙 | 約7,700円 |
| 都道府県知事・議会議員選挙 | 約7,700円 |
| 市区長・市区議会議員選挙 | 約7,700円 |
| 町村長・町村議会議員選挙 | 約7,560円 |
実質自己負担のシミュレーション
具体的なシミュレーションで確認してみましょう。
ケース①:市区議会議員選挙(7日間)/借入れ契約(車両のみ)の場合
- 車両レンタル費:198,000円
- 公費負担上限:15,800円 × 7日 = 110,600円
- 選管からレンタル業者への直接支払い:110,600円
- 候補者の自己負担:198,000円 − 110,600円 = 約87,400円
ℹ️ 一般的な市区議選の選挙運動期間は7日間です(政令指定都市は9日間)。
ケース②:衆議院議員選挙(12日間)/借入れ契約(車両のみ)の場合
- 車両レンタル費:198,000円
- 公費負担上限:15,800円 × 12日 = 189,600円
- 選管からレンタル業者への直接支払い:189,600円
- 候補者の自己負担:198,000円 − 189,600円 = 約8,400円
ℹ️ 選挙期間が長い国政選挙ほど公費負担の総額が大きくなり、自己負担が少なくなります。
このように、選挙の種類・期間によって自己負担額は大きく変わります。 なお、ハイヤー契約(車両+運転手+燃料込み)の場合は日額64,500円の別枠が適用されますが、これはえらぶカーのような車両レンタルとは異なる契約形態です。
公費負担を受けるための条件
公費負担を受けるには、以下の条件を満たす必要があります。
① 立候補の届出を行っていること
公費負担は、正式に立候補の届出を行った候補者のみが対象です。
② 所定の選挙区・選挙種別であること
公費負担制度が適用される選挙の種類に限られます。町村長・町村議会議員選挙については自治体の条例整備状況により対象・上限が異なります。必ず出馬する選挙の選挙管理委員会にご確認ください。
③ 公費請求の手続きを行うこと
選挙後、所定の期間内に選挙管理委員会へ請求書類を提出する必要があります。期限を過ぎると請求できなくなるため注意が必要です。
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公費請求の手続きの流れ
STEP 1:書類を準備する
公費請求に必要な書類は選挙管理委員会から入手できます。主な書類は以下の通りです。
- 選挙運動用自動車使用契約書(レンタル業者と締結)
- 請求書(選挙管理委員会の書式)
- 領収書
STEP 2:レンタル業者と契約書を交わす
選挙カーのレンタル契約の際、公費請求に対応した形式の契約書を作成してもらうことが重要です。えらぶカーでは公費請求に必要な書類のご案内も行っています。
STEP 3:選挙後に書類を提出する
投票日後、選挙管理委員会が指定する期日までに書類を提出します。期限は自治体によって異なり、投票日から数日〜10日以内など短いケースもあります。選管に期限を確認し、速やかに対応しましょう。
STEP 4:選管からレンタル業者へ直接支払い
書類審査が通ると、公費は選挙管理委員会からレンタル業者へ直接支払われます。候補者の口座に振り込まれるわけではありません。候補者は上限を超えた自己負担分のみを別途業者に支払います。
注意しておきたいポイント
ポイント① 上限を超えた分は自己負担
公費負担には上限額があります。上限を超えた部分は自己負担となります。選挙カーのレンタル費用が上限内に収まるよう、業者と費用の確認をしておきましょう。
ポイント② 落選しても公費は受けられる
公費負担は当選・落選に関係なく、立候補した全候補者が対象です(ただし、供託金没収点を下回った場合は制度が適用されないケースもあります)。
ポイント③ 請求期限に注意
公費請求には期限があります。選挙後は公費請求の手続きを最優先で進めましょう。
えらぶカーなら公費請求サポートも安心
えらぶカーでは選挙カーのレンタルに際して、公費請求に必要な書類のご案内も行っています。初めての方でもスムーズに手続きが進むようサポートします。
料金プランの詳細は料金ページをご確認ください。
まとめ
公費負担制度を活用することで、選挙カーのレンタル費用の自己負担を大幅に抑えることができます。
- 車両費・燃料費・運転手費が公費負担の対象(条件・上限あり)
- 公費は選管からレンタル業者へ直接支払い——候補者の立て替え不要
- 契約形態(借入れ/ハイヤー)と選挙種別で上限が大きく変わる
- 町村選挙は自治体により対象・上限が異なる——必ず選管に確認
- 車両費は条件次第で自己負担がゼロに近くなるケースもある
- 請求は選管指定の期日までに速やかに——期限は自治体次第で短い場合あり
制度の詳細は選挙管理委員会へご確認ください。選挙カーの手配はえらぶカーまでお気軽にご相談ください。
選挙カーのことならえらぶカーへ
選挙カー(政治活動用含む)のレンタル・看板制作・音響設備まで、えらぶカーにお任せください。全国対応・保険込み・公費請求サポートも行っています。
担当:山西 重亘
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