SNSを続けていると、フォロワー数やいいねの数が気になってきます。ところが、地方議員や地方選挙の候補者にとって、フォロワー数は思ったほど当てになりません。全国にフォロワーが何千人いても、選挙区の有権者に届いていなければ、地域での評価や票にはつながりにくいからです。この記事では、地方議員のSNSで本当に見るべき数字と、その確かめ方、月に一度の振り返りのやり方をまとめます。
※えらぶカーは所属や党派に関わらず、同じ条件でお受けしています。この記事も特定の政党・陣営を念頭に置いたものではありません。各SNSの分析画面の項目は変わることがあるので、最新の表示を確認してください。
結論:見るのは「地元に届いているか」と「深く見られているか」
| 見る数字 | 分かること |
|---|---|
| 見ている人の地域 | 選挙区の人に届いているか |
| 保存・シェアの数 | 「役に立つ」「人に伝えたい」と思われたか |
| 動画の視聴維持率 | 最後まで見てもらえているか |
| 地元の人からのコメント・メッセージ | 関心を持ってもらえているか |
| SNSの外での反応 | 「SNS見てます」と言われる回数 |
フォロワー数やいいねの数は、伸びていれば励みになりますが、それだけで判断しないことが大切です。
なぜフォロワー数だけでは足りないのか
地方選挙の選挙区は、選挙の種類によって市区町村の単位、政令市の行政区の単位、複数の自治体を含む区域などに分かれますが、いずれも全国から見ればごく一部の地域です。話題になった投稿で全国から反応が集まっても、その多くは選挙区の外の人です。逆に、フォロワーが数百人でも、その多くが地域の人なら、地域での発信力としては十分に意味があります。
また、いいねは画面を流し見しながらでも押せるので、関心の深さまでは分かりません。保存やシェア、最後まで見たかどうかのほうが、「ちゃんと見てもらえたか」をよく表します。
見るべき数字1:見ている人の地域
SNSによっては、分析画面でフォロワーや視聴者の地域の傾向を確認できます。たとえばInstagramのプロアカウントでは、条件を満たすと、インサイトでフォロワーやリーチしたアカウントの上位の所在地を確認できます。FacebookページやYouTube Studioでも地域の傾向を確認できる場合がありますが、表示される地域の単位や詳しさはサービスごとに違います(YouTubeは国・地域の単位が中心です)。
ただし、表示されるのは上位の地域などに限られ、選挙区の有権者に何人届いたかを正確に知ることはできません。あくまで傾向をつかむための目安として使ってください。
選挙区の地名が上位に入っているかを、月に一度見てください。地元の割合が低い場合は、地域の話題や地名を入れた投稿を増やす、地域の行事や現場からの発信を増やす、といった見直しにつながります。
見るべき数字2:保存・シェアの数
保存は「あとで見返したい」、シェアは「人に伝えたい」という気持ちの表れであることが多い反応です。地方議員の投稿では、暮らしの役立ち情報(制度の案内、災害への備え、手続きの方法)が保存やシェアにつながりやすい傾向があります。どの投稿が保存・シェアされたかを見ると、地域の人が何を求めているかが分かります。
見るべき数字3:動画の視聴維持率
動画は、何回再生されたかより、どこまで見られたかが大切です。平均視聴時間や視聴者維持率など、確認できる指標はSNSによって違い、特にYouTubeでは、視聴者が離れやすい場面を分析できます。長さが近い動画どうしで比べると、改善点を見つけやすくなります。
- 最初の数秒で離れる人が多い:冒頭のつかみを見直します。地名や身近な話題から始めると改善しやすくなります
- 途中で離れる人が多い:話が長すぎるか、伝えたいことが多すぎます。1本1テーマに絞ります
- 最後まで見られている:その型の動画を続けます
見るべき数字4:地元の人からのコメント・メッセージ
数としては少なくても、地域の人からのコメントやメッセージは、いちばん価値のある反応です。「うちの近くの話ですね」「この件、相談したいです」といった声は、地域での活動に直接つながります。コメントやメッセージの数と中身を、月ごとにメモしておくと、変化が分かります。
コメントには、できる範囲で返事をしてください。ただし、批判的なコメントへの対応には注意が必要です(政治家がSNSに映してはいけない15のことも参考にしてください)。
見るべき数字5:SNSの外での反応
地方議員のSNSの効果は、SNSの中だけでは測れません。
- 駅立ちや集会で「SNS見ています」と言われた回数
- 相談や問い合わせのきっかけが「SNSを見て」だった数
- 議会報告会や地域の集まりに、SNSを見て来た人の数
- ホームページへのアクセスや、名前で検索して来た人の数(ホームページのアクセス解析で確認できます)
こうした数字は自動では出てこないので、手帳やメモに「正」の字で数えておくくらいの簡単な方法で十分です。
月に一度の振り返りのやり方
| 確認すること | 見る場所 |
|---|---|
| 地元の人に届いているか | 各SNSの分析画面(地域) |
| いちばん保存・シェアされた投稿 | 各SNSの分析画面(投稿ごと) |
| いちばん最後まで見られた動画 | 各SNSの分析画面(動画) |
| 地元からのコメント・メッセージ | コメント欄・メッセージ、メモ |
| SNSの外での反応 | 手帳・メモ |
振り返りで大事なのは、うまくいった投稿の共通点を見つけて、次の月に同じ型を増やすことです。数字を集めるだけで終わらせず、「来月は何を増やして、何を減らすか」まで決めてください。15分ほどで終わる、簡単な振り返りで十分です。
数字を追いかけるときの注意
- フォロワーを買わない:フォロワーや再生回数を有料で増やすサービスがありますが、地元の人には届かず、発覚すれば信用を失います。多くのSNSの規約で禁止されている不正な行為にあたり、アカウントの制限につながるおそれもあります
- 話題性だけを狙わない:過激な言い方や、誰かを攻撃する投稿は、一時的に反応が増えても、地域での評価を下げることがあります
- 広告のルールを確認する:候補者が選挙運動のために候補者名などを表示した有料のインターネット広告を出すことはできません(政党などには一定の条件で例外があります)。平時の政治活動の広告も、事前運動にあたらないか、各SNSの政治広告のルールに合っているかを確認してください
よくある質問
Q. フォロワーが少なくて、分析画面に地域が表示されません。
フォロワーや閲覧のデータが少ない場合、地域や年齢などの詳しい情報が表示されないことがあります。条件はSNSや指標によって違い、プライバシー保護のために表示されない場合もあります。その間は、コメントやメッセージの送り主、SNSの外での反応を中心に見てください。
Q. 数字が伸びないと、続ける意味がない気がします。
地方議員のSNSは、数字が小さくても、地域の人に届いていれば意味があります。選挙が近づいて名前を調べた人が、これまでの投稿を見て「ちゃんと活動している人だ」と分かる。それだけでも、続けてきた価値があります。
Q. 分析や改善の相談だけでもできますか?
できます。えらぶカーでは、SNSコンサルティング(1日訪問)で、いまのアカウントの数字の見方や、投稿の見直しを一緒に行っています。
まとめ
- 地方議員のSNSは、フォロワー数より「地元に届いているか」で測る
- 見るべき数字は、地域・保存とシェア・視聴維持率・地元からの声・SNSの外の反応
- 月に一度、15分の振り返りで、うまくいった型を増やす
- フォロワーを買わない、話題性だけを狙わない、広告のルールを守る
SNSの数字の見方、一緒に見直しませんか
えらぶカーでは、政治家の方向けに、SNSコンサルティング(1日訪問)で、いまのアカウントの数字の見方、地元に届く投稿への見直しをお手伝いしています。そのうえで、反応のよかった型の動画を撮影・編集することもできます。制作から運用のご相談まで、山西が直接担当します。外注に丸投げはしません。
| サービス | 料金(税別) |
|---|---|
| SNSコンサルティング(1日訪問) | 40,000円 |
| 撮影(カメラマン同行) | 40,000円 / 日 |
| 動画の編集 | 20,000円 / 本 |
| 撮影+編集5本(最小構成) | 140,000円〜 |
交通費は実費精算です。サービスの詳細は政治家・候補者のSNS運用支援をご覧ください。
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