選挙期間中、候補者が自分で会場を用意して開く演説会を「個人演説会」といいます。街頭演説は通りすがりの人に向けたものですが、個人演説会は話を聞きに来てくれた人に、じっくり考えを伝えられる場です。回数に制限はなく、学校や公民館などの公営施設は、同じ施設なら1回に限り無料で使えます。この記事では、個人演説会の開き方、会場の申し込み、告知、当日の進行、注意すべきことをまとめます。
※えらぶカーは所属や党派に関わらず、同じ条件でお受けしています。この記事も特定の政党・陣営を念頭に置いたものではありません。公営施設の申出の期限や使える施設は、選挙管理委員会の説明会や手引きで確認してください。
結論:個人演説会は「回数自由、公営施設は申し出て1回無料」
| 項目 | ルール・ポイント |
|---|---|
| 開ける期間 | 立候補の届出から投票日の前日まで |
| 回数 | 制限なし |
| 公営施設 | 学校・公民館など。開催日の2日前までに選挙管理委員会に申し出る。同じ施設は1回に限り無料、1回5時間以内 |
| 公営施設以外 | 集会所、民間のホールなど。管理者の承諾があれば使える(病院や駅など、使えない施設もある) |
| 話す人 | 候補者本人のほか、応援弁士も演説できる |
| 告知 | 法定ビラ、選挙はがき、ホームページ・SNSなどで |
| 気をつけること | 飲食の提供、参加者の送迎、18歳未満の選挙運動 |
市議選・町村議選では、選挙期間が7日間・5日間と短く、毎晩のように開くのは大変です。地域ごとに1回ずつ、支援者が人を誘いやすい場所と時間で開くのが現実的です。
街頭演説との違い
| 項目 | 個人演説会 | 街頭演説 |
|---|---|---|
| 場所 | 演説会の会場(公営施設・集会所など。私有地の庭など屋外の場合もある) | 道路沿いや駅前など、屋外 |
| 標旗 | 不要 | 街頭演説用の標旗を掲げる |
| 時間 | 一律の時間帯の制限はない(公営施設は1回5時間以内。施設の利用時間に従う) | 午前8時から午後8時まで |
| 聞く人 | 話を聞きに来た人 | 通りすがりの人 |
| 法定ビラ | 会場の中で配れる | 演説の場所で配れる |
午後8時を過ぎると街頭演説や選挙カーでの連呼はできませんが、個人演説会は、施設がその時間の利用を認めていれば開けます。仕事帰りの人が来られる夜の時間帯に開けるのが、個人演説会の大きな利点です。街頭演説の組み立て方は街頭演説と選挙カーを効果的に組み合わせる方法も参考にしてください。
会場の選び方と申し込み
公営施設として使えるのは、学校、公民館、地方公共団体が管理する公会堂、市町村の選挙管理委員会が指定する施設です。自治体の施設なら何でも使えるわけではなく、地域の集会所が公営施設にあたるとも限りません。使う場合は、開催日の2日前までに、施設・日時・候補者の氏名を書いた文書を、その施設がある市町村の選挙管理委員会に提出します。候補者1人につき同じ施設ごとに1回に限り無料で使え、2回目以降は原則として有料です。1回の使用は、準備と片付けを含めて5時間以内です。申出は立候補の届出のあとにするので、告示日の翌日からすぐ使えるとは限りません。複数の候補者の希望が重なることもあるので、早めに候補日を決めておきます。
公営施設以外(町内会の集会所、民間のホール、支援者の店舗、個人宅など)は、原則として管理者の承諾があれば使えます。ただし、公職選挙法で、公営施設として使えるもの以外の国や自治体の施設、病院・診療所、駅や電車の中などは、演説会に使えないとされています。使用料を払う場合は、選挙運動の費用として記録します。
会場を選ぶときは、広すぎないことも大切です。30人入る部屋に20人いれば盛況に見えますが、200人の講堂に20人だと寂しく見えます。来てくれそうな人数を支援者と見積もり、それに合った広さを選びます。
告知の方法
- 法定ビラ・選挙はがき:日時と会場を入れておけば、告知にもなります(法定ビラのルール)
- ホームページ・SNS:選挙期間中もウェブサイトやSNSで告知できます。日時、会場、地図を載せます
- 選挙カー・街頭演説:街頭演説の中で「今夜〇時から〇〇公民館で個人演説会を開きます」と案内できます
- 支援者の声かけ:いちばん人が集まるのは、支援者が知り合いを誘う方法です。電話やSNS、会ったときの声かけで案内できますが、演説会の告知を目的に家々を訪ねて回ることは、戸別訪問の禁止にあたるのでできません
当日の進行の例
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 開始前 | 会場の中に受付を設け、法定ビラ(届け出て証紙を貼ったもの)を手渡す |
| 0〜5分 | 司会のあいさつ、開会 |
| 5〜20分 | 応援弁士の演説(地域の方、支援する議員など) |
| 20〜45分 | 候補者本人の演説 |
| 45〜55分 | 質疑や意見交換 |
| 55〜60分 | 最後のお願い、閉会。出口で一人ひとりにお礼 |
全体で1時間以内に収めると、参加する人の負担が少なくなります。本人の演説は、自己紹介、立候補の理由、政策の柱、地域の具体的な話の順に組み立てると伝わりやすくなります。質疑の時間を取ると、地域の困りごとを直接聞ける機会にもなります。
会場で使えるもの
- ポスター・看板:演説会の開催中、会場の中ではポスターや看板を、大きさの制限なく掲示できます。会場の外では、地方議員の選挙などの場合、ポスター・立札・看板の類は合計2個以内で、大きさは縦273cm・横73cm以内です。ちょうちんは会場の内外を合わせて1個までです
- 映写:会場の中では、スライドや動画を映して説明できます。政策の図や、地域の課題の写真を見せると伝わりやすくなります
- 拡声機:個人演説会の開催中は、会場で、選挙カーの拡声機とは別に1そろい使えます
- 法定ビラ:届け出て証紙を貼ったビラを、会場の中で配れます
気をつけること
- 飲食の提供:選挙運動に関して飲食物を提供することは原則として禁止されています。参加者に出せるのは、お茶とそれに添える程度のお菓子までです。弁当や酒は出せません
- 参加者の送迎・交通費:参加者を車で送り迎えしたり、交通費を渡したりすると、利益の供与として買収にあたるおそれがあります。特に、陣営がバスを手配して無料で送迎するのは危険です
- 18歳未満の参加:18歳未満の人は選挙運動ができません。物を運ぶなどの単純な作業は例外とされていますが、受付で投票を呼びかけるなどの手伝いは頼めません。受付の仕事も中身によって判断されるので、任せないのが無難です
- 告示前の集会との違い:告示前の後援会の集会や「〇〇を語る会」は政治活動で、特定の選挙での投票を求めることはできません。個人演説会として投票をお願いできるのは、立候補の届出のあとです
- 写真・動画の撮影:会場の様子をSNSに載せる場合は、参加者の顔が写り込まないよう配慮するか、了解を得ます
ネット配信と組み合わせる
個人演説会の様子は、YouTubeやSNSでライブ配信したり、録画を載せたりできます。会場に来られなかった人にも見てもらえ、選挙期間中に名前を検索した人が、候補者の話し方や考えをまとめて確かめられる動画になります。配信する場合は、会場の参加者に配信することを伝え、写りたくない人の席を分けるなどの配慮をします。なお、投票日当日は、新しい動画の公開やウェブサイトの更新はできません。
よくある質問
Q. 選挙事務所で個人演説会を開けますか?
建物の管理者の承諾があり、演説会として使えるスペースがあれば、開くことはできます。選挙事務所の表示のルールや、敷地の使い方の条件にも注意が必要なので、事前に選挙管理委員会に確認してください。
Q. 人が集まらなかったらどうしよう、と不安です。
人数より、来てくれた人に「この人を応援しよう」と思ってもらえるかが大切です。小さめの会場で、支援者が誘える範囲の人数から始めてください。来てくれた人が、次の日に知り合いに声をかけてくれることもあります。
Q. 他の候補者と合同で開けますか?
個人演説会は、候補者本人が主催するものです。候補者以外の第三者が複数の候補者を集めて合同演説会を開くことは、公職選挙法で禁止されています。一方、自分の個人演説会に、別の候補者が応援弁士として参加することは考えられます。複数の候補者での共同開催を考える場合は、主催者と開き方をはっきりさせ、事前に選挙管理委員会に確認してください。
まとめ
- 個人演説会は回数自由。公営施設は2日前までに申し出て、同じ施設なら1回に限り無料(5時間以内)
- 施設が認めていれば夜8時以降も開けるので、仕事帰りの人に話を聞いてもらえる
- 会場は来てくれそうな人数に合った広さに。告知はビラ・はがき・SNS・支援者の声かけで
- 出せるのはお茶とお菓子まで。送迎や交通費は買収のおそれ
- ライブ配信や録画で、来られなかった人にも届ける
選挙カーのご相談はえらぶカーへ
えらぶカーは、東京・大森で選挙カー・街宣車のレンタルと販売を行っています。昼は選挙カーで地域を回って街頭演説で個人演説会を案内し、夜は会場でじっくり話す。選挙期間の一日の動きの組み立てもご相談ください。
この3つを教えていただければ、お見積りをお出しします
1. どの選挙か(市議選/町村議選/首長選 など) 2. 告示日と投票日(未定でも構いません) 3. 必要なもの(選挙カー1台/看板だけ/音響だけ など)
「まだ出馬を決めていない」という段階でも構いません。 公費負担でいくら戻るのか、といったご相談だけでも承っています。お見積りは無料です。
| プラン | 料金 |
|---|---|
| 2027年統一地方選挙(軽バン1台・1選挙) | 370,000円〜(税別) |
| 選挙期間プラン(統一選以外) | 公費+198,000円〜(時期により変動) |
| 政治活動・月額プラン | 70,000円 / 月〜 |
| 看板セット(買い切り・税込) | 327,800円 |
| 看板・音響フルセット(買い切り・税込) | 438,000円 |
2027年春は統一地方選挙です。 全国で車両の手配が重なりますので、日程が見えた段階でのご連絡をおすすめします。統一地方選の事前予約は統一地方選 予約受付ページをご覧ください。
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