議会で一般質問をしても、その内容が有権者に届くことはあまりありません。会議録は長く、中継の録画を最後まで見る人もわずかです。そこで効果的なのが、議会報告を1分程度の縦動画にまとめる方法です。この記事では、一般質問を1分の縦動画にするための3つの型、構成の作り方、字幕の入れ方、答弁を扱うときの注意点をまとめます。
※えらぶカーは所属や党派に関わらず、同じ条件でお受けしています。この記事も特定の政党・陣営を念頭に置いたものではありません。
結論:1本1テーマ、「何が変わるか」で締める
- 1本の動画で扱うのは、質問1つ分のテーマだけです
- 見る人が知りたいのは質問の中身より、答弁で何が決まったか、暮らしの何が変わるかです
- 型は3つ。議場の映像を使う型、議会のあとに撮り直す型、両方を組み合わせる型
- 答弁を切り出すときは、趣旨が変わる編集をしない
なぜ1分の縦動画なのか
一般質問は、1人あたり数十分に及ぶことも珍しくありません。録画をそのままSNSに載せても、最初の数十秒で離れてしまう人がほとんどです。スマホで見る人に届けるには、縦の画面で、1分前後に要点だけをまとめた動画が向いています。全体を見たい人には、議会の録画ページや会議録へのリンクを添えれば十分です。
横長の動画とは使い分けます。政策をじっくり説明する動画は横長でホームページやYouTubeに、議会報告の要点は縦動画でSNSに、という分け方です(政策は横動画、訴えたい一言は縦ショート)。
3つの型
| 型 | 作り方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 議場の映像を使う | 議会から提供を受けた映像や、許可を得て撮影した映像から、質問と答弁の要点を切り出す | 答弁で具体的な成果が出たとき |
| 撮り直す | 議会のあとに、質問の内容と答弁の結果を本人が自分の言葉で話す | 議場の映像が使えない議会、内容を分かりやすく伝えたいとき |
| 組み合わせる | 本人の解説を中心に、議場の映像を数秒だけ差し込む | いちばん伝わりやすい。おすすめ |
議場の映像を使えるかどうかは、議会によって違います。映像の提供を受けたことや撮影の許可を得たことが、そのまま自由な二次利用を認めるとは限りません。SNSへの転載、切り抜き、縦型への加工、字幕やBGMの追加が認められるかを、議会事務局に確認してください。議員本人の発言でも、議会中継の映像を自由に使えるとは限らず、「数秒だけなら大丈夫」ともいえません。詳しくは議会の質問を動画で残したいにまとめています。
1分の構成の作り方
一般質問を1分にするときは、次の4つの部分に分けると組み立てやすくなります。
| 部分 | 時間の目安 | 中身 | 例 |
|---|---|---|---|
| つかみ | 最初の3秒 | 見る人に関係ある言葉で始める | 「〇〇駅前の自転車置き場の話です」 |
| 困りごと | 10〜15秒 | なぜ質問したのか。誰の声か | 「朝は満車で、歩道に自転車があふれているという声をいただきました」 |
| 答弁・結果 | 20〜30秒 | 何を聞き、何が決まったか | 「議会で取り上げたところ、来年度に台数を増やす検討を進めるとの答弁がありました」 |
| これから | 最後の10秒 | 今後どうするか、意見の募集 | 「実現まで追いかけます。ご意見はコメントでお寄せください」 |
ポイントは、答弁の言葉をそのまま伝えるより、それが暮らしにとって何を意味するかを分かりやすく伝えることです。ただし、答弁の確かさは正確に言い分けます。たとえば「検討してまいります」という答弁なら、「区は今後検討する考えを示しました」と伝え、実施の時期や予算が決まっていない場合はその点もはっきりさせます。「検討する」と「実施が決まった」は違います。また、「私の質問で実現しました」といった言い方は、質問が実現につながったことを裏付けられる場合に限ってください。
字幕の入れ方
SNSの動画は、音を出さずに見る人も多いので、字幕は必ず入れます。
- 話している言葉をそのまま字幕に:要約より、話した言葉どおりのほうが目で追いやすくなります
- 1行は短く:スマホの縦画面なら、1行10〜13文字程度が読みやすい目安です
- 大事な言葉だけ色や大きさを変える:地名や数字、「来年度」などの決まったことを目立たせます
- 冒頭にテーマの見出し:最初の画面に「〇〇駅の自転車置き場」と大きく出しておくと、スクロール中の人の目に止まります
- 出典を入れる:議場の映像を使うときは「〇〇区議会 令和〇年第〇回定例会より」と表示します
答弁を扱うときの注意
- 趣旨を変える編集をしない:答弁の一部だけを切り出して、実際と違う意味に見せるのは避けます。前後の文脈が必要なら、録画ページへのリンクを添えます
- 映像の利用条件を守る:議会から提供された映像には、編集の可否や表示の仕方に条件がついていることがあります
- 発言の取り消し・訂正に注意:議会で取り消しや訂正があった発言は、会議録や録画から削除・修正されることがあります。扱いは議会ごとに違いますが、取り消された部分は使わないのが実務上安全です
- 職員の映り方に配慮する:答弁する職員の表情だけを切り取って印象づけるような使い方は控えます
投稿のタイミング
議会報告の動画は、質問した日から数日以内に出すのがいちばん反応があります。議会が終わってから全部まとめて出すより、質問ごとに出していくほうが、見る人の記憶にも残ります。議会の会期に合わせて撮影日をあらかじめ決めておくと、慌てずに済みます。
定例会ごとに3〜4本の動画を出していけば、1年で十数本の議会報告がそろいます。現職の方にとっては、4年間の活動を伝える何よりの材料になります。
公選法で気をつけること
一般的な議会報告や政策の説明は、通常は政治活動にあたります。ただし、動画の名前ではなく、内容や目的、時期などから判断されます。特定の選挙で自分への投票を呼びかけるなど、内容によっては選挙運動にあたることがあり、選挙運動は告示日の立候補届出から投票日の前日までに限られます(届出前の事前運動は禁止)。選挙期間中は、SNSを使った選挙運動そのものは認められています。
政務活動費で動画を作る場合は、使途が議会の条例や手引きで認められている範囲かを事前に確認してください。議員個人の宣伝や選挙・後援会の活動にあたる内容が混ざる場合は、費用を分けたり按分したりする必要が出てきます(按分を認めない議会もあります)。
よくある質問
Q. 議場の映像が使えない議会では、どうすればいいですか?
議会のあとに、本人が質問の内容と答弁の結果を話す「撮り直す型」がおすすめです。議場の外で撮るので、表情や話し方も自然になり、かえって伝わりやすいことも多いです。議会の映像の扱いについては、議会ごとにルールが違うので事務局に確認してください。
Q. 1分に収まりません。
1本に入れようとしている内容が多すぎる可能性があります。質問が複数のテーマにまたがるなら、テーマごとに分けて2〜3本にしてください。1本1テーマが基本です。
Q. 委員会での質疑も動画にできますか?
できます。ただし、委員会は中継していない議会も多く、撮影のルールも本会議と違うことがあります。撮り直す型なら、委員会での議論の内容も伝えられます。
まとめ
- 議会報告は、1本1テーマ・1分前後の縦動画にすると届きやすい
- 型は、議場の映像を使う・撮り直す・組み合わせるの3つ
- 構成は、つかみ→困りごと→答弁・結果→これから
- 字幕は必ず入れ、出典を表示する
- 答弁の趣旨を変える編集はしない。映像の利用条件を守る
議会報告の動画づくりを承っています
えらぶカーでは、議会での撮影代行から、一般質問の1分動画への編集、議会のあとの撮り直しまでお受けしています。議会から提供された映像の編集だけのご依頼も可能です。定例会ごとに撮影日を決めておけば、毎回の議会報告を無理なく続けられます。制作から運用のご相談まで、山西が直接担当します。外注に丸投げはしません。
| サービス | 料金(税別) |
|---|---|
| 撮影(カメラマン同行) | 40,000円 / 日 |
| 動画の編集 | 20,000円 / 本 |
| 撮影+編集5本(最小構成) | 140,000円〜 |
| SNSコンサルティング(1日訪問) | 40,000円 |
交通費は実費精算です。サービスの詳細は政治家・候補者のSNS運用支援をご覧ください。
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